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CNF(セルロースナノファイバー)とは

植物由来の次世代素材「CNF(セルロースナノファイバー)」とは?

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CNFは、木材などから得られる繊維をナノレベルまで微細化した植物を原料とする“バイオマス素材”です。
軽量かつ高い強度を持つなど高機能素材として、様々な製品への応用が期待されています。
また、環境面においても、製品(自動車等)の軽量化などによるCO2削減への貢献や、樹脂製品などでは、リサイクル性の向上、循環経済の実現への貢献も期待されています。

植物バイオマスの例

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枝葉や果実

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食品残渣(ジュースの絞りかす、コーヒーがらなど)

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未利用バイオマス(麦わら、落ち葉、雑草)

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古紙・パルプ

植物バイオマスからセルロースナノファイバーができるまで

植物バイオマスからセルロースナノファイバーへの製造工程図。高さ約20mの樹木が約20mmの木材チップになり、パルプ化を経て約30μmの木材繊維になる。これをナノ化することで約3〜20nmのセルロースナノファイバーが完成する。 植物バイオマスからセルロースナノファイバーへの製造工程図。高さ約20mの樹木が約20mmの木材チップになり、パルプ化を経て約30μmの木材繊維になる。これをナノ化することで約3〜20nmのセルロースナノファイバーが完成する。

©京大:京都大学生存圏研究所 矢野研究室
©東大:東京大学農学部 齋藤准教授
©日本製紙:日本製紙株式会社
©北越紀州製紙:北越紀州製紙株式会社

CNFの特性と期待される主な用途

CNFは、さまざまな機能性を有しており、各工業分野で有望な素材として用途開発が進められています。

植物 バイオマス素材 プラスチックなどの石油由来製品に比べ CO2排出量が少ない

植物バイオマス素材の特性

プラスチックなどの石油由来製品に比べ、CO2排出量が少ない。

CNFの特性

  • 軽くて強い
  • 熱膨張が少ない
  • 透明フィルムになる
  • 保水性に優れる
  • 1本が細かい

CNFの今後の市場見込み

グラフ:CNF材料の実用化時期と市場規模

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/京都大学の報告書(H30年度)によると、将来的には年間数兆円規模の市場規模が見込まれています。

製品化の拡大

皆さんの周りでも、CNFをはじめとしたセルロース素材を活用した製品化がさまざまな分野で拡大しています。

CNF関連製品の例

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ヤマハ発動機(株)様 ご提供
水上バイクエンジンカバー

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エフピー化成工業(株)様 ご提供

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田子の月様/日本製紙(株)様 ご提供

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(株)コーヨー化成様 ご提供