CNFプロジェクトとは
CNFプロジェクトの概要
ふじのくにCNFプロジェクトは、自然由来の素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を軸に、持続可能な社会づくりを進める静岡県の取組です。
産学官の連携を通じて、「基盤強化」「イノベーション」「社会実装」の3本の柱を中心に地域発の循環経済モデルの実現を目指しています。
CNFプロジェクトで取り組んでいること
基盤強化
- ふじのくにセルロース循環経済フォーラムの運営(関連情報の発信、機運醸成)
- コーディネータによる製品開発や販路開拓等の相談対応
- CNFに関するテーマ別ワークショップによる人材育成
イノベーションの
創出支援
- ふじのくにCNF研究開発センター
- 静岡大学と連携した研究開発支援(ふじのくにCNF寄付講座等)
- CNF等の研究開発及び事業化支援(助成金)
販路拡大・社会実装
- ふじのくにセルロース循環経済国際展示会の開催
- セルロース循環経済ビジネス実証
- 海外展示会への共同出展
「しずおかもくまる」開発ストーリー
木から生まれた、クルマの未来
2024年、静岡県・静岡大学・トヨタ車体株式会社の三者が協力し、新たなCNF(セルロースナノファイバー)活用のシンボルとして誕生したのが、「しずおかもくまる」です。
この県産木材由来のセルロース素材を使用したコンセプトカーは、循環資源を用いた低炭素モビリティという次世代の可能性を示すものです。
静岡大学と県内企業との共創
「しずおかもくまる」の構想は、CNFの実用化を加速させる社会実装モデルを生み出すために立ち上がりました。
静岡大学では、植物由来のCNFを用いた軽量かつ高強度な複合素材の研究を実施しています。
ここに、地域企業の製品や技術が加わり、静岡県がその連携を支援することで、開発が具体化していきました。
「素材」から「社会」へつなぐ挑戦
開発では、セルロース素材の機能や質感を活かしつつ、環境負荷を限りなく低減させることを追求。従来の樹脂や金属に代わる循環型素材としてのCNFの実用可能性を、デザインと構造の両面から検証しました。
「しずおかもくまる」お披露目と今後
完成した車両は、2024年のふじのくにセルロース循環経済国際展示会にて一般公開され、
県内外の産業関係者から大きな注目を集めました。
現在も、本事例を起点としたCNF活用の新たな応用研究・製品開発が進行中です。
全国の展示会やイベントに出展して、みなさんに見て、触れていただいています。
2026年にはフランスの展示会への出展にもチャレンジします。
プロジェクトが示したもの
「しずおかもくまる」は、行政・大学・企業が連携し、実証・開発・発信まで一体で進める「循環経済の共創モデル」として、今後のCNFプロジェクトの方向性を象徴する存在となっています。
「しずおかもくまる」のイベント等での展示を希望される方は新産業集積課(trc@pref.shizuoka.lg.jp)宛てにご連絡ください。
ふじのくにセルロース循環経済フォーラムは、会員制のネットワーク組織として、CNFをはじめとした植物由来で環境に優しい素材による製品開発を支援しています。
セルロース素材や循環経済に興味のある方ならどなたでも参加できます。
フォーラム入会 3つのメリット
セルロース素材に関する
各種イベント等の情報提供
コーディネータによる
マッチング・事業化支援
会員同士の
ネットワークの構築